再度原状復帰を前提にAWS環境を一時閉鎖する際のTips
AWSクラウド環境のコストカットのために環境を一時閉鎖し、将来的に再度同じ環境を構築することを想定した際のTipsを発信します。
目次
背景
元々2つのAWSアカウントで開発環境を運用しており、諸事情におり1つのAWS環境を利用しなくなり、継続利用するにも金銭的コストがかかるため、将来的に再度原状復帰を前提としてAWS環境を一時閉鎖することになりました。
原状復帰を想定した場合、環境削除時にどのような注意点が必要かということを1つ1つ確認する必要がありましたのでTipsとしてポイントをご紹介します。
環境削除時のTips
1.CloudFormationでクラウド環境の構成をまるっとバックアップする
こちらの方法はベストプラクティスになります。Cloud FormationはInfrastructure as a codeと呼ばれる通り、インフラをコードで表現でき、コードによってインフラを自動的に立ち上げることが可能ですし、削除も一括で行えます。
詳細は以下参考サイトをご覧ください。
2.DB・ストレージ系サービスはスナップショットを取得し、別アカウントへ退避
RDS、S3、EBSなどのDB・ストレージ系サービスはスナップショットでバックアップを取得します。
別アカウントへの退避方法については以下リンクを参考ください。
・RDSスナップショットのアカウント間移行
・S3のアカウント間移行
3.コード・コンテナ系サービスのバックアップを取得し、別アカウントへ退避
EC2、Lambda、ECSなどにデプロイしているコード・コンテナ類のバックアップを取得します。対象サービスはリポジトリを管理するCodecommit、ECRなどです。
別アカウントへの退避方法については以下リンクを参考ください。
・ECRコンテナイメージのAWSアカウント間移行
4.(CloudFormationがない場合)管理コンソール上の設定情報を画面キャプチャで残す
基本的に設定したサービス全てのキャプチャを残すべきですが、残しておいた方が後々自分が困らないサービスとその項目は以下の通りです。
※あくまで私個人の考えです。
・VPC(サブネット、ルートテーブル、ネットワークACL、セキュリティグループ、エンドポイント、EIP)
・Route53(ドメイン名、ホストゾーン)
・CloudFront(ディストリビューション)
・Cloud Watch(カスタムメトリクス、ロググループ)
・ECS(タスク定義)
・Lambda(Lambdaをトリガーするもの、Lambdaがトリガするもの)
・ELB(ロードバランサの種類)
・SecretManager(シークレット情報)
・Certifiction Manager(証明書情報)
などなど
ではまた、会いましょう。